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「うちの子、なんかひょろひょろ伸びてきちゃった…」多肉植物を育てていると、一度は経験するかもしれません。その状態、それは「徒長(とちょう)」と呼ばれる現象です。多肉植物が徒長したら、見た目が悪くなるだけでなく、株自体も弱くなってしまうことがあります。
多肉植物が徒長したら、まず何を見る? サインと原因を知ろう
多肉植物が徒長したら、まず何を見る? サインと原因を知ろう
徒長のサイン、これを見逃さないで!
「あれ?なんかうちの子、前より背が高くなった?」そう感じたら、それは多肉植物が徒長しているサインかもしれません。徒長っていうのは、植物が光を求めて茎や葉が間延びしてひょろひょろ伸びてしまう状態のこと。
健康な多肉植物って、葉と葉の間隔がキュッと詰まって、ロゼット型なら中心が締まっているのが普通です。でも徒長すると、葉と葉の間がびよーんと伸びて、まるで別の植物みたいになっちゃうことも。全体的に色が薄くなったり、葉が小さくなったりするのもサインです。
- 葉と葉の間が明らかに開いている
- 茎が細く長く伸びている
- 全体の形が崩れてひょろひょろしている
- 葉の色がなんだか薄い
- 新しい葉が小さくなっている気がする
なぜ徒長するの? 主な原因はこれだ!
多肉植物が徒長する一番の原因は、ズバリ「光不足」です。多肉植物はたっぷりお日様の光を浴びて育つのが大好き。でも窓辺から離れた場所や、日照時間が短い場所に置くと、光を求めて必死に背伸びをしちゃうんです。
それから、水のやりすぎも原因になります。水をたくさんあげすぎると、植物は「成長しなきゃ!」と勘違いして、必要以上に伸びようとすることがあります。あとは、意外と見落としがちなのが風通し。じめじめした場所や、空気が滞る場所も徒長を招きやすいんです。japanplantcare.comでも、日当たりと風通しの重要性はよく言われていますね。
「うちの子、日当たりいい場所に置いてるのに…」と思うかもしれません。でも、直射日光が当たる時間帯が短かったり、曇りや雨の日が続いたりするだけでも、光不足になることはありますよ。
あなたの多肉植物、この中に当てはまる原因はありませんか?
うちの子はどれ? 徒長サインと原因のチェックリスト
自分の多肉植物が徒長しているかどうか、そしてその原因は何なのか、一緒にチェックしてみましょう。
徒長のサインが見られたら、次は育て方を見直してみる番です。原因が分かれば、対策も立てやすいですよね。
多肉植物が徒長したらどうする? 切る? その後のケアは?
多肉植物が徒長したらどうする? 切る? その後のケアは?
徒長した部分、どうする? カットの判断基準
さて、うちの子が徒長しちゃった!と気づいたら、次に考えるのは「どうにかしなきゃ」ですよね。一番手っ取り早く、見た目もスッキリする方法、それは「カット」です。徒長してひょろひょろになった部分を思い切って切っちゃうんです。
でも、どこでもかしこでも切っていいわけではありません。カットする場所の目安は、徒長して間延びしている部分の少し下。健康な葉がしっかりついている部分の上で切るのがおすすめです。徒長がひどくて、もう根元から立て直したい!という場合は、思い切って根元近くでカットすることもあります。
カットするかどうかの判断基準は、正直なところ「見た目」が大きいかもしれません。このままじゃカッコ悪いな、もっと詰まった姿にしたいな、と思ったらカットのタイミングです。もちろん、徒長が進みすぎて株が不安定になっている場合も、カットして仕立て直すのが良いでしょう。
カット後の多肉植物のケア方法
多肉植物をカットしたら、まずは切り口をしっかり乾燥させることが超重要です。切り口が湿ったままだと、そこから雑菌が入って腐ってしまうことがあるんです。風通しの良い日陰で、切り口が完全に乾いてカサブタのようになるまで置いておきましょう。これ、結構時間がかかりますが、焦りは禁物です。
切り口が乾いたら、土に植え付けます。この時も、すぐに水をあげてはいけません。根っこが出てくるまでは、水なしでOK。植物ってすごいもので、根がなくてもしばらくは生きていけるんです。根が出てきたかな?と確認できるのは、植え付けてから数週間後くらいでしょうか。
根が出てきたら、少しずつ水やりを始めます。最初は土を軽く湿らせる程度で十分。徐々に水やりの頻度を増やしていきますが、くれぐれもやりすぎは注意です。そして、徒長の原因が光不足だったなら、日当たりの良い場所に移動させてあげましょう。ただし、いきなり強い直射日光に当てると葉焼けすることがあるので、最初は半日陰から始めて、徐々に慣らしていくのが安全です。
カット後のステップ | 目安期間 | ポイント |
---|---|---|
切り口の乾燥 | 数日~1週間 | 風通しの良い日陰で |
土に植え付け | 切り口が乾いたら | 水やりはしない |
発根確認 | 数週間後 | 軽く引っ張ってみる |
水やり開始 | 発根後 | 最初は控えめに |
カットした部分はどうなる? 捨てないで!
多肉植物をカットした時、ひょろっと伸びた茎やそこについていた葉っぱ、もったいない!って思いませんか?そう、これ、捨てる必要はありません。むしろ、ここから新しい命が生まれる可能性があるんです。これが多肉植物栽培の面白いところ!
カットした茎の部分は「挿し木」として使えます。茎を数センチの長さにカットして、葉を数枚残してあとは取り除きます。切り口を乾燥させたら、土に挿しておくだけ。しばらくすると、切り口や葉の付け根から根っこが出てきます。まるで魔法みたいですよね。
茎から取った葉っぱも「葉挿し」として使えます。葉を土の上に置いておくだけで、葉の付け根から小さな芽と根が出てくるんです。これも切り口を乾燥させるのがポイント。成功率は100%ではありませんが、たくさんの葉っぱを並べておくと、その中からいくつかは育ってくれます。小さな芽が出てきたときの喜びは格別ですよ。
徒長したからといって悲観することはありません。むしろ、それをきっかけに新しい株を増やせるチャンスなんです。japanplantcare.comのコミュニティでも、徒長苗から見事に増やした成功談がたくさん投稿されていますよ。
多肉植物の徒長を防ぐ! 光と水やりのコツを掴む
多肉植物の徒長を防ぐ! 光と水やりのコツを掴む
光のコツ:多肉植物にとってのベストポジション
多肉植物の徒長を防ぐ、これこそが最も重要なポイントです。何と言っても、多肉植物がひょろひょろ伸びる一番の原因は「光不足」なんですから。考えてみてください、彼らは砂漠や乾燥地帯といった、太陽がギラギラ照りつける場所が故郷です。光合成をしっかり行って、あのぷっくりとした葉に栄養を蓄えているわけです。
だからこそ、お家で育てるなら、できるだけ日当たりの良い場所に置いてあげることが鉄則。南向きの窓辺が理想とよく言われますね。午前中から午後にかけて、たっぷりと光を浴びられる場所を選んでください。もし、どうしても日当たりの悪い場所にしか置けない場合は、植物育成ライトの導入も検討する価値ありです。我が家では、冬場の日照不足を補うために使っていますが、驚くほど効果がありますよ。
水やりのコツ:乾燥気味が基本だけど…
光と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に多肉植物の管理で難しいと感じる人が多いのが「水やり」かもしれません。「乾燥に強い」というのは確かにその通り。彼らは葉や茎、根に水分を蓄える能力に長けています。
しかし、この「乾燥に強い」を履き違えて、水をあげすぎると、徒長の原因になるんです。水がたくさんあると、植物は「成長のチャンス!」とばかりに、光が足りなくてもぐんぐん伸びようとしてしまう。これが徒長のメカニズムの一つでもあります。水やりの基本は、「土が完全に乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷりと」。この「完全に乾いてから」が重要で、土の表面だけでなく、鉢の中の方までしっかり乾いているか確認しましょう。指を土に差し込んでみたり、鉢の重さを量ってみたりするのも有効です。
季節や天気によって、水やりの頻度は大きく変わります。成長期の春や秋は比較的頻繁に、休眠期の夏や冬は控えめに。特に冬場は月に1回程度で十分な種類も多いです。夜に土が濡れていると徒長しやすいため、水やりは午前中に行い、日中のうちに土が乾くようにするのがおすすめです。
- 春・秋(成長期):土が完全に乾いたらたっぷり
- 夏(休眠期):断水、または月に1~2回程度、夕方以降に控えめに
- 冬(休眠期):月に1回程度、暖かい日の午前中に控えめに
- 雨の日や曇りの日:水やりを控える
多肉植物の徒長した部分、捨てるのはもったいない! 賢く増やす方法
多肉植物の徒長した部分、捨てるのはもったいない! 賢く増やす方法
徒長した茎や葉っぱ、宝の山かも?
さて、ここまで徒長しちゃった多肉植物をどうカットするか、その後のケアはどうするかを見てきました。でも、多肉植物の徒長した部分、つまりカットした茎や葉っぱ、これってゴミ箱行きだと思っていませんか?それは大きな間違いです!多肉植物のすごいところは、この徒長した部分から新しい命を吹き込めること。多肉植物の徒長した部分、捨てるのはもったいない! 賢く増やす方法を知れば、徒長もまた楽し、と思えるようになりますよ。
多肉植物の徒長、恐れずに付き合おう
多肉植物が徒長したら、最初は「失敗した!」と思うかもしれません。でも、徒長は植物が環境に適応しようとした結果であり、決してあなたの育て方が全て間違っていたわけではありません。光や水やりを少し調整したり、思い切ってカットしてみたり。適切な対処をすれば、また美しい姿を取り戻すことができます。
さらに、徒長した部分をカットすることで、新しい命を増やすチャンスにもなります。徒長をネガティブに捉えず、多肉植物の多様な成長の姿の一つとして受け入れてみましょう。彼らとの付き合いの中で、きっと新しい発見があるはずです。